☆外装リフォームについて☆現場経験のある営業がご案内します!~外壁編~

2021年9月1日(水)

こんにちは LIXILリフォームショップ
ホームウェル熊谷です。


ご自宅でまず目につき、来客の方以外にも見られてしまうのが外装になります。
外壁材・屋根材といっても種類は数多く御座います。
今回は現在の新築でごく一般的な外壁材・屋根材の
リフォーム方法やメンテナンス、注意するポイントをご説明します。

□外壁材のリフォーム時期とリフォーム方法

まずはどの外壁材にも共通して言えることがリフォーム時期の判断です。
ではどのようにして時期を知るのか、ですが
塗膜の耐久年数は厳密にいうと日照の当たり具合や水気湿気など
様々な条件で異なってくるため一概に時期を判別することが出来ません。
そこでご自宅の外壁材を指で擦ってみましょう。

指に白い粉のようなものが付着するチョーキング現象が見られたら
外壁材リフォーム時期のチェックポイントになります。
軽い場合はほんのり付着するぐらいですが
チョーキングが酷いと擦らずに手を当てるだけで付着します。
これらの症状は外壁材の塗膜が機能していないことを表します。
塗膜が機能していない=外壁材が水気湿気を吸い込んでしまいます。
そのまま放置してしまうと内部に水気湿気が回ってしまい
住宅の柱などの劣化を早める原因になります。

もう一つのポイントとしてコーキング(シーリング)の劣化です。

このコーキングは使用されるのが主に窯業サイディングとALCになるのですが
住宅に対して極めて重要な役割をしています。
コーキングとは工種が防水になっており
サイディングの継ぎ目やサッシ廻りなど様々な個所に使われます。
また外部のみならず浴室やキッチンなどの水廻りでも使われるものです。
ただしこれらで注意しなければいけないのはコーキング材に種類があることです。
浴室やキッチンなど水回りで使われるコーキング材は『シリコンシーラント』ですが
外壁やサッシ廻りで使われるコーキング材は『変成シリコンシーラント』になります。
違いとしては『変成』の方が製品価格が高くなるのですが
『シリコンシーラント』を外部で使用した場合、塗料をはじいてしまい
コーキング箇所だけ塗料が付着し塗膜が出来ない事態になってしまいます。
ご自身でご使用する際は使用箇所に応じた材料をしっかり確認しましょう。

コーキングについてですが硬化しひび割れてしまうので
主に『ひび割れ』が大きなポイントになります。
まだ表面上だけのひび割れならよいのですが、下地が見えるほどのひび割れや
外壁材からの剥離が発生してしまうと雨水などがそのまま内部へと入る危険性があります。
外壁工事は一番最初に防水シートを家に対して巻き付けるので
直ぐの直ぐで雨漏れ等は発生しませんが防水シートの状況は視認することが出来ない為
内部へのダメージが発生する前に外部で食い止めるようにしましょう。

□外壁材のリフォーム方法について

主な外壁材のリフォーム方法を低コスト順に3つ紹介していきます。
それぞれの特徴やメリット・デメリットも、もちろん紹介します!

まずは外壁塗装です。
劣化が酷くなければ既存外壁はそのまま塗膜仕上げ出来ます。
性質は水性と油性がありますが性能差がほとんどなく
若干ですが油性の方が工事中の臭いが強いぐらいです。
グレードも上から『無機』『フッ素』『シリコン』などありますが
最近は塗料も進化をしておりシリコンの耐候年数がフッ素並みになってきています。
また遮熱塗料のアステックペイントも御座います。
遮熱塗膜になるので外壁材が熱を持たずに断熱効果にもなります。
また外部熱の影響を受けないのでベースの外壁材を熱の劣化から守ってくれます。

塗装のデメリットとしては窯業サイディングのようなオシャレなデザインの外壁が
色合いとしては潰れてしまうところです。
やろうと思えば外壁くぼみ部分など塗分けることが出来ますが
大変細かい作業になるため作業手間が大幅に上がります。

2つ目が外壁重ね張りです。
この重ね張りは既存外壁の上から新しい外壁を重ねて張る方法になります。
真新しい外壁になるうえ一番手間と費用の掛かる解体工事が発生しません。

しかし外壁重ね張りは一番注意が必要になります。
重ね張りといっても既存外壁の上にそのまま外壁材を張るわけではなく
通気工法の為の下地施工をしなけれればなりません。
そのため既存の外壁よりサッシの出が少ないと
重ね張りをしたときにサッシが外壁よりも内側に引っ込んでしまいます。
次に使用できる外壁材が金属系に限られることです。
金属サイディングは中に断熱材が入っているので断熱効果としてはメリットですが
窯業と比べるとデザイン性に乏しいのと少しの傷でも目立ってしまいます。
また表面が金属の為雨音が響くように聞こえます。

3つ目が外壁張替えです。
既存外壁を剥がして新規外壁を張るため材料は全ての外壁材から選べます。
また外壁材を剥がす為、サッシの入れ替え(内装工事が発生)や防水シートの張替えなど
普段外壁が張ってあることにより出来ない工事も可能となります。

デメリットとしてはやはりコスト面になります。
外壁材など全てにおいて言えることですが
張り工事など全般の『施工』は工具や機械で行いますが
解体工事はほぼほぼ手作業で解体していきます。
家一軒を丸々解体は重機で直ぐに出来ますが
部分解体は意外と地道な作業になってしまいます。
更に解体物の処分費も意外とかかります。
通常工事の廃材は加工した余りだけですが
解体した場合は通常工事の3~4倍の廃材になります。

普段できないメンテナンスも出来ることは魅力的だと思いますが
費用がものすごくかさむ為、初期の段階で念頭に入れておく方が良いです。

仮に塗装工事を50万円とした場合
重ね張りが100万円、張替えが150万円と
工事方法によって大きく金額が変わりますのでご注意ください。

□まとめ

最後に外壁リフォームの重要性をお伝えさせて頂きます。
外壁リフォームは水廻りと違い機能性の部分は殆どありません。
水廻りよりも重要度が下がってしまう方もいると思います。
また外観の見栄えでリフォームを考えることもありますが
何よりも一番のポイントは住宅を長持ちさせるリフォームであること
外装は雨風等の自然から住宅を守ってくれます。
中の設備がどんなに最新でも高価でも外装がダメだと
住宅の劣化を早めてしまいます。
是非これを読んでくださった方は今一度外装リフォームを見直してください。
弊社は外壁工事の現場経験者が営業として担当、アドバイスもさせて頂きます。