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意外と知らない?外装仕上げによっての住宅への負荷~屋根編~
2022年8月18日(木)
こんにちは LIXILリフォームショップ
ホームウェル熊谷です
色々とありまして久しぶりの更新になりますが
本日は意外と知られていない外装材による住宅への負荷をご説明します。
□重くのしかかる屋根からの負荷
先ずは屋根からお話をしていきます。
屋根材は大きく分けると瓦、スレート、金属屋根とあります
(注)代表的なご説明なので上記以外の屋根材も多々あります
先ずは瓦ですが瓦は1坪約53枚使用します
続いてスレートですが1坪約20枚使用します
最後に金属屋根ですが1坪約5枚使用します
メーカーによって形状の違いや寸法の違いで枚数は変わりますが
屋根材の種類だけでも1坪換算使用する枚数が違うのが分かりますね。
続いて屋根材1枚の重量ですが
瓦は1枚約8キロ、スレートは約3.5キロ、金属屋根は約3キロになります。
坪必要枚数と重量を計算すると
瓦は8キロ×53枚=424キロ
スレートは3.5キロ×20枚=70キロ
金属屋根は3キロ×5枚=15キロ
という計算になります。
住宅の坪数を30坪でみた時に瓦は424キロ×30坪となり12トン以上の重りが
屋根の上に乗っている計算になります。
逆に一番軽い金属屋根は15キロ×30坪で450キロしかない為
30坪の住宅での屋根材負荷は瓦と金属屋根で10トン以上違うことが分かります。
□重みの影響って?
では何故屋根材の重量を注視するかですが
屋根材が施工されている部分をみてみましょう。
屋根材は住宅の上に取り付けられますが
仮に1階部分に屋根のない住宅で30坪瓦施工ならば
2階屋根部分だけで12トン以上の重りがある事になります。
木造住宅では屋根材で住宅を締める、という方法もありますが
それよりも12トンもの屋根材が地震により揺れる場合を考えましょう。
1階部分においてある10トンの物が揺れるのと
地上7m程にある10トンの物が揺れるのでは
揺れでの動き幅というのは大きく異なります。
また屋根材の荷重により住宅の柱が歪んだりもしますが
これらが起因するのはドアや障子の開け閉めでの可動鈍りに繋がります。
デザインやメンテナンスへの配慮など瓦の方が優れている箇所もあり
一概に軽いのが全て良いというわけではありませんので
どこに重点を置くかで良いものは変わります。
今回は住宅への負荷を重点にしましたので
皆様も屋根リフォームの参考にして頂ければと思います。