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トイレリフォームのポイント~工事編~
2023年7月7日(金)
こんにちは LIXILリフォームショップ
ホームウェル熊谷です
トイレリフォームの工事に関わるポイントをご紹介します。
『製品選定編』と併せてみてもらえればと思います。
□トイレ排水芯に関わる事
『製品選定編』にてトイレ選定の際排水芯を、とご案内しましたが
トイレの排水芯は今でこそ床排水200㎜、床上排水155㎜と
多くのメーカーで共通になっていますが
20年、30年前ですとこれらと違った排水芯が多く存在しています。
製品もカタログを見てみると『床排水』『リトイレ(リフォーム用)』とあり
性能差はないのですがリトイレは既存トイレの排水芯が200㎜以外でも
対応可能となっておりますが、弊社でも戸建てのお客様が多いので
床排水用とリトイレ用の違いをご説明させて頂きます。
ただこの説明には従来トイレの使用水量も関連しています。
先だってトイレを流す際の使用量ですが
2001年まで販売トイレで大13L、2006年までで大8L
その後エコ6は大6L、エコ5は5Lとなり
直近はエコ6がなくなりエコ5のみになってきました。
この数値を見て頂くだけで20年前よりも半分以下になっています。
この水量ですが排水芯問題と結構関わってきており
水量が少なくなっている為、ペーパーを多く使用したり
ダブルのペーパーを使用するとペーパーが解けきらないというのも御座います。
排水芯200㎜ですとトイレと配水管が直接つながっているので
まだ外配管への流れは良いのですが
リフォーム用トイレは下記写真のように
トイレ便器内でメーカー専用の排水管を設置します。
通常の住宅配水管よりも細く勾配(角度)も限られてしまう為
せっかくのリフォームをしても『詰まる』という不具合が発生します。
これは弊社での体験例でもあるのですが、リトイレで詰まりが発生し
メーカーに現地で製品確認をして頂いた際
①便器内に何もない状態を確認
②ペーパーを8回ほど巻き便器に
③その状態で流して確認
という確認方法のみでした。
お客様一人一人用の量や使用ペーパー量は異なるので
弊社見解としてはリフォームに適したトイレではないという判断をしています。
それではその際の工事方法をご説明致します。
□排水芯が違う場合の工事方法
今回ご説明するのはあくまでも戸建て等その方法が可能な場合のご説明です。
まず新しい床排水200㎜のトイレを取り付けようとし
既存トイレが床排水500㎜と仮定させて頂きます。
この場合ですが既存トイレ内の床を切り作業スペースを確保したうえで
配水管を200㎜指定の位置に立ち上げ直してのトイレ設置が可能になります。
この方法ですと最低でも
・排水管移設(設備工事)
・床開口復旧(大工工事)
・床クッションフロア張り(内装工事)
が必要になってしまいますがリトイレ配管内で詰まる心配はなくなります。
またリトイレを使用したとしても便器と床の設置面の違いや
取付部材の位置違いもあるので
トイレ跡が残ってしまったり取付部材のビス穴が見えたりもします。
オススメは費用もその分かかってしまいますが
内装も一緒にやってしまうのが良いです。
□まとめ
今回は大まかでは御座いますが
トイレ工事に関わる方法で『この工事はやった方が良い』という視点で
駆け足ながらご説明をさせて頂きました。
弊社としては可能な限り排水芯を動かして
床排水200㎜のトイレを設置する工法を推奨しております。
せっかくのリフォームなのでその後詰まりの可能性を考えながらの使用ではなく
しっかり流れ気兼ねなく使用して頂くのが良いと思っております。
是非ともトイレリフォームのご参考に。